猫が甘える。我が家の猫たちは毎日全力で甘えています。まあ本命は私じゃなくて妻ですけど。
夜ともなると、交代で妻の膝の上に上がってますしね。見上げて抱いてくれって鳴くし。どんだけ赤ちゃんなんだ!ってほど甘えん坊。
でもその態度が可愛いんですよね。猫が犬に比べてベタベタしないのは本当ですけど、猫を飼っていない人のイメージとはかなり違いますね。
それでは獣医さんに猫が甘えるしぐさの意味を語ってもらいましょう。
猫のスリスリ
猫を飼っていない人でも良く見かける行動ですが、体の一部や顔を、物や他の動物にスリスリと押し付けることが良く見られます。
これは「こすりつけ行動」と言われてまして、50年ほど前から「自分の匂いづけ」に関係しているのではと考えられてきました。「自分のもの」という意味もあるマーキングです。
そしてわかってきたことは、頬と顎に匂いの分泌腺があることがわかりました。このホルモンは「フェイシャルホルモン」といって、匂いによる猫同士のコミュニケーションに使われるホルモンです。
匂いの共有は猫にはとても大切です。だから良く飼い主さんの脱いだ服の上に座ってたりするのを見かけますが、そうやるとと落ち着くからです。
猫同士でもフェイシャルホルモンは大事で、友好的な関係が築かれている場合にはこすりつけ行動を行います。また野良猫は自分より強い猫にこすりつけ行動するのが見られるそうですから、忠誠を意味しているのかもしれません。
スリスリしてくる猫は好意を示している事に間違いはないでしょう。
猫の頭突き
猫が頭突きをしてくることがあります。飼い主さんにしてくるときは、「愛情表現=あなたが大好き」という行動です。飼い主を信頼しているからこそ出る行動です。
このときは、尻尾をピンと立てて喜びをいっぱいに表していることでしょう。頭突きの跡はそのまま喉をゴロゴロ鳴らして、体をこすりつけてきたりします。
飼い主が猫に愛されているからこその表現。しっかり受け止めて日頃猫自身がグルーミングできない喉の下などをさすってあげましょう。
匂いをつけて「好き」と示しているんですネ。また、相手の立場の方が上という意味も持っていたりするので、飼い主に限らず猫同士でも立場が上の猫の対して見られる行動です。
猫のゴロゴロ
ゴロゴロ気持ちよさそうに喉を慣らしますよね。これは声帯を振動させているので鳴き声とは違います。これはネコ科にしか見られない音声によるコミュニケーションです。
ゴロゴロというのは「喉鳴らし行動」と言われます。ゴロゴロにはいろんな意味があるようですが、「笑顔」みたいなものと考えればいいでしょう。
撫でてあげる時に、ゆったりとリラックスした表情でゴロゴロ鳴らしていることが多いですね。楽しい、嬉しい、落ち着いてリラックスといったような気分を現しているようです。
猫のフミフミ
お気にいりの毛布とか布団や飼い主の腰や顔に念入りにフミフミしているのって良く見かけます。フミフミは「足踏み行動」と呼ばれ、子猫時代に母猫のおっぱいからたくさんミルクを吸うためにマッサージをしていた時の名残のようです。フミフミした後で毛布をチューチューと吸う猫もいます。
フミフミしている時には喉をゴロゴロ鳴らしている事が多いです。フミフミしながら寝てしまうこともあります。爪を出してフミフミをする我が家の猫のフミフミはちょっと痛いですが、終わるまで待ってます。
まとめ
猫は体をこすりつけたり、頭突き、足踏み行動などを通してホルモンでマーキングをしながら愛情表現を示します。これは猫同士の間でも見られるものです。