人間とは違う感情
猫の感情は人間と同じではないと言われます。

実は、人間よりずつと単純なものらしいんです。
猫の最も大きな関心は安全です。その安全性を基本にした感情を持ちます。
「おなか滅つたなあ」(このまま空腹が続く ⇒ 危険)
『こっちにこないで!」(なわばりが荒らされる ⇒ 危険
「気持ちいいなあ」(ここは安全だ)など

その気持ちは、
猫が安全であるかどうかに
直接に結びついています。
複雑な感情はもたない?
一方、さみしさや思いやり、嫉妬といった,
複雑な感情は持たないと言われます。
しかし、我が家のように3匹を飼っていると、
嫉妬、やきもちという感情があるのを感じます。
猫はもともと単独生活なんですね。
だから仲間とコミュニケーシヨンを
とる必要はほとんどありません。
ただ、単独生活ということは野良猫は力関係を元に上手に棲み分けているということなので、
何らかのコミュニケーションをとっているはずです。
単独生活の猫は社会生活で培われるような、複雑な感情が余り育たないと言われますが、どうなんでしょうか。
飼い猫は、人間と暮らすなかで、
人間とのやりとりを学習しています。
親猫を慕うように、飼い主にも甘えてきます。
でもそれも『この人といると安全!」という気持ちが、
根っこにあるのは人間も同じですよね。
右側の長毛のミイちゃんは、2010年3月生まれなので、2017年の3月で7歳。
この場所で眠るようになったのは、昨年の秋頃からでした。それまでは、他の猫たちが2階のこのベッドでずっと寝てるのに、一匹だけで1階の椅子の上でポツンと寝てました。
あまり、喜怒哀楽を表現しなかったみいちゃんもようやく、ここで一緒に寝たいと意思を表したのが昨年の秋のこと。
奥手というのかよくわかりませんが、あまり人間が好きとか嫌いとかの感情がないのかなと測りかねてました。
ポーカフェースのようでも、実は繊細だったミイの気持ち
そんなミイちゃんが仕事部屋に入ってきて、ビニール袋をかじりはじめたので、「腸閉塞」の危険を避けるため、駄目だよって取り上げました。
その夜、この寝床にやってこずいくら探しても見つからない。翌朝もどこにいるかわからなかったので、飛んでやってくるように、大好きなキャットフードの容器を振って音をだしてみました。
すると端っこにあるクローゼットから顔だけ覗けました。こんなところに隠れたのは初めてのこと。「おいで」と餌を取り出してもやって来ない。目の前に置いても知らん顔。食いしん坊のミイちゃんの初めての食べ物拒否の姿。
昨夜のビニール取り上げで怒られたと思って隠れたのか、ミイが怒って隠れたのかどちらかでしょう。ポーカーフェースに見える猫でも、思いもかけない繊細な気持ちがある事を確信しました。
猫の気持ちはどこを見ればわかるの?

どこを見れば分かるかと言うと
表情や姿勢、声,あとシッポにも表れちゃう。
猫好きのあなたなら、知ってますよね。
猫は喜怒哀楽が表情に表れづらいと言われますが、
日常猫をよく観察している人には猫も
気分によって表情が変わることを知っています。
耳やしっぽのボディランゲージ

ただ、もっとも気持ちが分かりやすく表れるのが、
耳やシッポのかすかな動きや体の姿勢など、
いわゆるボディランゲ—ジです。
言葉が話せないぶん、猫たちは体で合図を送り合います。
しかし猫の反応には個体差かあります。
人間も同じですね。同じできごとでも
微妙に受け取り方が異なるもの。
あなたの猫のお決まりのしぐさは?
だから猫を深く知るためには、
小さな反応を見逃さない、
鋭い観察眼が必要になります。
例えば、遊んでほしいときに猫はどんな姿勢をとるでしょうか?
あなたの猫にもお決まりのポ—ズやしぐさがあるはずですよ。
猫も飼い主の対応を学習しています
猫もあなたの対応を学習しています。
「こういうことをすると、遊んでくれる!」と分かれば、
その行動パターンを解明すれば、猫とのきずなはより一層
強まります。
あきちゃんは、この1年の間に随分猫じゃらしを咥えて来るようなりました。
遊び終わったら、猫じゃらしを咥えて階段を上がっていきます。置き忘れてる時もありますがね。