
可愛いからとそのまま太らせていると危ないですよ。
命に関わる危険な病気になる前になんとかしませんか。
どうして太るのか?
猫が太る原因はさまざまですが、単純にいえば人間同様です。
摂取カロリーが消費カロリーを上回っているからにほかなりません。
摂取カロリーとは食事によって取り込まれるエネルギーのこと。
消費カロリーとは動いたり考えたりなど、活動することで使われるエネルギ—
を指します。
つまり、摂取カロリ—が多すぎる「食べ過ぎ」か、
消費カロリーが少なすぎる「運動不足」が太る原因です。
また、基礎代謝(何もしなくても:に使われるー日の消費カロリI)の差も
猫の肥満に関係しています。例えば、去勢していない猫は、去勢している猫よりも,
基礎代謝が高く、年を取った猫は基礎代謝が低いとされています。
肥満の原因
遺伝的な原因
犬とは反対に猫は混血種(ミックス)のほうが太りやすいと言われます。
純血種ではスコティッシュ・フォールド、アメリカン・ショ一卜ヘアが
比較的太りやすい品種です。
去勢・避妊による原因
去勢・避妊済みの猫は、していない猫f比べて
安静時の消費カロリーが20~25%も低くなります。
去势・避妊前と同じカロリーの食事を与えると太ってしまいます。
年齢による原因
猫も人と同じょうに年をとると
基礎代謝が低下して太りやすくなります。
猫の肥滿は2歲を週きたころから見られるようになり、
6~8歳がもっとも多く、 12歲を過ぎると減少します。
活動量の低下による原因
遊びの時間が定りなかったり、狭い環境で運動するスぺースがない。
ケガをしている、何らかのス卜レスを抱えて活動量が低下することが原因。
つまり「運動不足」が原因です。
摂取カロリー過多による原因
飼い主が力ロリーの高い食べ物を頻繁に与えていたり、
猫が欲しがるだけ与えている。つまり「食べ過ぎ」が原因。
猫のおねだりに応えてしまう飼い主さんは反省が必要です。
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肥満猫は人間がそうであるように、とっても危険だ
肥満はさまざまな病気に直結しています。
なかでも、もっとも深刻なのが糖尿病!
糖尿病は一度かかると生涯にわたる治療が必要となる大変な病気で、
悪化すると死に至ります。
その次は脂肪肝。脂肪が肝臓に蓄積して正常に機能しなくなり、
末期は肝硬変から死へ。
さらに肥満は心臓にも負担がかかり、心臓病ゃ循患器疾患のリスクも高まります。
また、猫泌尿器症候群が発症する可能性も高くなります。
重い体ゆえの関節炎や椎間板ヘルニア
グルーミング不足による皮膚疾患、
これら病気のストレスからの免疫力の低下で
感染症や伝染病の可能性も高まります。
このように猫の肥満は命に関わる危険な病気と隣り合わせなのです。
肥満猫の7大疾病
1.糖尿病
一度患ったら完治できないので,生涯を通しての食事療法、
経口薬投与、インスリン投与が必要となります。
去勢した才ス猫もかかる確率が高いです。
症状は元気消失、多飲多尿、体重減少,嘔吐、脱水症状、食欲減退など。
2.脂肪肝
肝臓機能障害が進むと、体重が25%も減少し、手で肝臓が確認できるまで肥大します。
適切な栄養.カロリーの補給と維持療法で治療します。おう吐や下痢、便秘、体重検証、黄疸などの症状。
3.心臓病
心筋症やぜんそく、心肥大から呼吸状態が悪化し、
苦しいため1日中ぐったりします。
心筋症には大動脈後部に血栓が詰まり、
後ろ足がふらふらして冷たくなる急性症に注意。
命にかかわります。
4.泌尿器疾患
もともと猫がかかりやすい、猫泌尿器疾患の危険性がさらに増します。
結晶が膀胱や尿道、腎臓にでき,処置が遅れると腎不全に陥り死に至ります。
抗生物質や止血剤の投与で治療します。
5.皮膚疾患
グルーミング不足から皮膚や被毛の衛生が保たれず、
皮膚疾患を起こしやすくなります。
皮膚は脂肪細胞が増えると栄養状態が悪くなるので
傷などの治りが悪くなります。
6.骨格・関節異常•
重い体を支える骨ゃ関節に負担がかかり、
関節炎や椎間板ヘルニアになる。
動くと痛いので運動肥満は更に加速する。
関節炎には投薬、椎間板ヘル二は投薬と外科手術で治療します。
7.免疫低下
思い通り動けないことや病気のストレスで
内分泌機能が正しく働かず免疫能力が牴下します。
ウィルスゃ感染症の危険にさらされます。猫エイズや
猫白血病にかかる危険性が高くなります。