猫の必須栄養素の必要量については、ハッキリとは分かっていません。これだけペットが飼われていて、ペットフードも色々と売られているのに、必須栄養素の必要量がわからないとは驚きました。
正確には明らかにされていない情報は大まかかも知れませんが、知っておいた方が良い事は紹介します。
たんぱく質
猫が必要とするタンパク質の量は、人間や犬よりもはるかに多い。これは大きな違いです。
さらに子猫の時期は成猫よりも30%も多くたんぱく質が必要です。
殆どの人がドライフードを食べさせています。しかし、ドライフードは推測した数値を元に調整されているので、パッケージに書いてある一日に食べさせたい食餌量は参考値に過ぎないのですよ。個体差があるし、表示されている数値に正確な根拠は無いということです。
要するにパッケージに書いている量を絶対に食べさせないといけないものではありません。
猫に良質のタンパク質を加えるなら次の物が適当です。牛乳は人間にも良くないと言われてるもので、猫にも与えてはいけません。
下の家畜肉、内蔵肉、鶏肉は抗生物質たっぷりの餌を食べてないものが前提になります。
抗生物質の入った餌を食べてないと判断するのはなかなか難しいものです。表示の信頼性にこれといった判断材料がないのも困ったものです。
- 家畜肉
- 内臓肉
- 鶏肉
- カッテージチーズ
- 卵(加熱処理)
- ペット用粉ミルク
魚について
結論:魚を食べさせる時にはビタミンEを上げましょう。不飽和脂肪酸のDHAやEPAが酸化すると病気になりやすいので、酸化を防ぐビタミンEを同時に摂取させないといけません。
サンマや、イワシ、アジなどまさに天然自然のタンパク質です。青魚はDHAやEPAといった不飽和脂肪酸が含まれているので、人間の健康にとても良い食材です。
では猫にとってはどうか?
猫にとっても少量ならEPAやDHAは健康に良いものです。
しかし、慢性的に食べ続けると、胸のあたりにシコリができて痛がる「黄色脂肪症(イエローファット)」という病気になり、やがては死んでしまうといいます。
栄養のバランスがとれないんでしょうね。これまでそれほど悪いこととは思わず、時々サンマなどやってたので、時々にとどめておくことにします。
正確に言うなら、青魚という表現よりも「不飽和脂肪酸」の豊富な魚を慢性的に食べさせ続けると良くないんです。
「白身魚」のサケも赤身魚のマグロも、DHAやEPA(不飽和脂肪酸)を多く含むので、猫に与え続けてはいけません。
ただ「不飽和脂肪酸」そのものは、猫の体には良いものなので、脂肪が酸化することだけが問題です。酸化防止のために「ビタミンE」を同時に摂ると問題はありません。
魚だけを猫に与えると、ビタミンE(仔猫、成猫ともに体重キログラム当たり30IU以上)の欠乏が起きます。症状として、食欲減退、発熱、脂肪組織炎が起こって、寝ていることが多くなってしまいます。
触られるのをとても嫌がるようになります。魚を食べるときにはビタミンEを同時に上げることが必要になるんです。
ビタミンEはいわしや植物油、かぼちゃ、アーモンド等に多く含まれます。今後はサンマを食べさせる時には、「サンフラワーオイル」という低温圧搾のオーガニックの植物油を魚にかけることにしました。

魚とビタミンEを同時に食べればいいんよね!
脂肪
注意:サラダ油(菜種、大豆、トウモロコシ、ひまわり、ごま、綿実、紅花、米、落花生)は「ヘキサン」「ヘプタン」は石油系の物質で抽出するので、抽出物質は健康上問題があるし、生成過程で生じるトランス脂肪酸は日本以外の多くの国で禁止されています。
炭水化物
穀類の問題
- 穀類のカビ
- 化学物質(保存料、殺虫剤、農薬)がたくさん使われている
- 精白小麦粉はビタミン、ミネラル、食物繊維が無いので健康に悪い。
- グルテンが栄養失調やアレルギーの原因
ビタミン
- ビタミンAそのものの摂取
- ビタミンAを摂り過ぎると骨の奇形が発生する。
- ビタミンBはドッグフードの2倍必要。(猫にドッグフードを与えないようにしましょう。)
- ビタミンDは仔猫で体重kg当たり750UI以上。成猫は体重kgあたり500UI以上。
- 魚を与えるときはビタミンEも与える。